命の大切さを学ぶ会

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11月19日(金)の3時間目に、佐藤いつよ様を講師に迎え、「命の大切さを学ぶ会」を実施しました。

佐藤様は、当時12歳の中学1年生の娘さんを、信号無視をした車の衝突事故に巻き込まれた交通事故で亡くされた方です。「安全運転への意識が強くなれば、必ずこのような悲しみはなくなる」「辛い体験をしているのは一人ではないと思える”時間”や”空間”の必要性を強く感じた」という思いを抱き、自助グループを結成されたそうです。自らの体験を語ることで、交通事故の恐ろしさや遺族の思いや立場を理解する契機となり、「自分にも他人にも思いやりを持つこと」や「交通安全」につながるとして、様々な支援活動をされています。

講話は、新型コロナウイルス感染症対策として、体育館で集まることはせず、放送で行いました。娘さんの命が交通事故で奪われたことに対して、佐藤様は、母としての自分自身を責め続けたそうです。ただ、自分のことを許せなければ、人を思いやることはできないと考え、今では、自分のことを愛し、自分を受け入れて生きられるようになったと話されていました。

令和2年度の全国の交通事故の犠牲者は2839人、1日平均7.8人です。ただし、この数字は、事故が起きてから24時間以内に亡くなられた人数で、実際の犠牲者はもっと多いそうです。

「交通事故は人の命を奪うだけではなく、幸せだった家族を奪うこと」「車・バイク・自転車を運転する人、歩行者、すべての人が交通ルールを守れば、交通事故は起きない」という言葉が心に残りました。

会の終わりに、生徒会長から佐藤様に講話のお礼と、交通ルールを守りますという気持ちを込めて、花束を渡しました。

Posted by HP 編集者